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連載「三神線全通 苦心の建設史15年」
備北の秋に捧ぐ交通文化の饗宴 工費実に865万円 十有五年の歳月と865万円の巨費が投ぜられた待望の三神線(備中神代~備後十日市間)も、いよいよ来る10日同線最終工区備後落合~小奴可間11キロの開通により、ここ備中備北をあげて沸き返る地元民の歓呼と祝福を浴びて全線開業の花やかなスタートを切ることになった。 三神線は"サンシャイン線(太陽照る線)"とも呼ぶべき、奥地資源の開発に文化水準の向上へと国鉄本来の重大使命を帯びて登場するのだ。同線は伯備線備中神代駅から離れ、広島県に入り比婆郡東城・八幡・小奴可・八鉾・美古登・西城・高・庄原・山内東・山内西の3町7村を結び、さらに双三郡和田・田幸・神杉・八次の4村を貫き、同郡十日市町に達するもので、いわゆる山岳高原の横断線として明粧が施されるわけだ。10月の声を聞く奥地の秋色はすでに濃く山の幸が謳われている。 この錦繍の秋を背景に、全通式当日国鉄では「生みの親」米子建設事務所と「育ての親」となる広島・大阪両鉄道局三者合同で招待者1,500名を庄原に招き、盛大な祝賀式を挙行する一方、沿線地元でも最初の起工地であ

小鳥 原
1月21日読了時間: 11分


"さあ、スキーだ"雪がたんまり 道後山一帯にスキーヤー殺到
今冬一度も雪らしい雪に見舞われず、いたずらにスキーヤーを嘆かせていた鳥取・島根の県境、広島県の奥地である中国山脈支脈道後山地方も、11日朝の気温は一気に今冬最低記録を出し、麓八鉾・小奴可・八幡・田森・東城・帝釈・さらに神石郡東部新坂村地方まで降雪をみせて、待ち草臥れていたスキーヤーを喜ばせた。関西有数のスキー場道後山は、正午積雪量50センチ。全嶺一帯は尺余の白鎧々の銀世界と化した。芸鉄・伯備線など三神線連絡列車はスキー列車に早変って、待ち受けていたスキーヤーが各方面から道後山へ雪崩をうつ雑踏ぶりを示し、ことに道後山駅下車、直ちにスキーによってスキー場に到着するというスキー街道異風景さえ描き出した。また田圃といわず道路といわず同地方一帯が簡易スキー場で、小スキーヤー達は、手造りのスキー具で歓声をあげている。なお寒気はじりじり気味に下る一方で、これが根雪となる模様で、いよいよ本格的スキー季節に入った。 中国新聞1937年(昭和12年)1月12日付

小鳥 原
2025年12月31日読了時間: 1分


ハイカーへ福音 道後山麓の一偉観
広島鉄道局では、昨夏風光明媚の瀬戸内海粟島にバンガロー式優雅な"海の家"を建設し、一般海上ハイカーに利用せしめたところ、想像外の好成績をおさめたのに鑑み、こんどは簡易ホテル式の"山の家"を建設しようという議が具体化しつつある。 これが候補地については、四季を通じて利用し得ることを条件として、三輪運輸部長・三木旅客課長・千葉技師ほか係員らが管内の各地を実地調査中であったが、大体道後山に決定をみたので、地元民の協力を得て年度早々具体的設計にとりかかる運びとなった。 「山の家」を常設的なものとするには約1万数千円程度の建設費を要する見込みで、目下経理当局との間に種々折衝を重ねているが、竣成後は諸種の事情から広鉄直営とするには難色があるので結局、地元に経営を委託することとなる模様である。建設場所は今冬麻生武治氏が来山の節、最適地として折紙をつけたといわれる現在のヒュッテ付近の丘陵が選定されるはずであるが、同所付近春はツツジの名所としてハイキングに適し、夏は納涼、秋は高山ハイク、冬はスキーの好適地として知られ、四季を通じて利用されるので、設備もホテル式とし

小鳥 原
2025年12月31日読了時間: 2分


道後山ハイキング
広島善行健児園では、27日午前5時20分広島駅発列車で比婆郡道後山に向い、スズランとツツジの花咲く道後山ハイキングを催すが、リーダーは広島ハイキングクラブ理事藤坂正治氏、会費一人3円(小児半額)申込26日午前中まで 中国新聞1937年(昭和12年)6月24日付

小鳥 原
2025年12月31日読了時間: 1分


道後山山の家
広島鉄道局では"歩け半額コース"でお馴染の県北の霊峰県立公園道後山に工費総額3万7,000円を投じて青年宿泊所"山の家"建設中であったが、このほど竣工を告げ、屋内の諸施設も完備し、圧倒的歓迎を受け、千客万来の殷盛ぶりを呈している。 山の家 【位置】道後山山腹海抜1,060メートルの地点にあり 【交通】芸備線道後山駅下車9キロ、徒歩で2時間半を要す。冬期スキーシーズンには土・日曜日は駅からバス3往復の予定 【設備】食堂兼談話室・売店・事務室・スキー置場・乾燥室・浴場・洗面所・便所・調理室・従事員寝室・客室・ベランダ・照明(ランプ)・鉄道電話・水道・新聞・雑誌・図書・ラジオ・ピンポン(卓球)・窓は二重ガラス 【客室】和室(階下)10畳1間定員8名(臨時10名)・6畳1間定員5名(臨時6名)・洋室(階上)11室(寝室)定員42名寝室は上下2段、長さ1間半・幅3尺 【料金】宿泊一人一泊50銭、休憩客室使用20銭、青年徒歩旅行者一人一泊30銭 【食事】朝20銭・昼30銭、晩50銭、ほかに一品料理あり、日本酒なし、営業時間は朝6時から晩10時まで...

小鳥 原
2025年12月31日読了時間: 2分


雪の比婆東部
県境比婆郡東部地方、5日払暁の積雪量は雄峰道後山85センチ。猫山・金剛・古蘇・飯山・多飯ヶ辻などの中国連嶺はいずれも70センチ。山麓の平坦地は35センチを示し、北備の山野は雪魔地獄と化し、地方民はいずれも冬籠りを余儀なくされるにいたったが、歓声をあげたのはスキーヤー連で、道後山スキー場は相当の賑いを呈した。 中国新聞1937年(昭和12年)12月8日付

小鳥 原
2025年12月31日読了時間: 1分


道後山は緑の化粧
中国陰陽を睥睨(へいげい)して雲表に聳立する円滑雄大な山容をもつ県立公園道後山は"つつじ"の出現に先駆けて緑の化粧に張り切っている。7合目辺一帯には短く育った詩的の青毛氈(あおもうせん)が天然の大芝生を完成し、帯紅色の花冠が小枝を埋めて傾斜面に密生する"たにうつぎ"は山腹一帯の"れんげつつじ"とともに大きな美観だ。地を這う"やまつつじ"の紅唇にキスする薫風を妬ましげに放牛の群れがわが世の春を謳歌するさまは一幅の泰西名画の展開だ。麓諸村地方は古典情緒たっぷりの田植が真っ盛り中だ。田植太鼓の音に聞き耳をそばだてながらモウ公連の座談会がはじまっているではないか? 中国新聞1937年(昭和12年)6月12日付

小鳥 原
2025年12月30日読了時間: 1分


道後山日曜の賑い
道後山のつつじは頂上まで満開の花模様だ。11日の日曜は鼻の見おさめではなかろうかとの懸念から、おしかけた登山者で山は人のいきれで蒸し返されるばかりの賑わしさであった。ことに日の出の壮観を仰がんと土曜から1泊がけの団体が道後山駅から三坂登山口までひっきりなしの盛況で、終日貸切...

小鳥 原
2025年8月15日読了時間: 1分


帝釈峡遊覧客の輸送戦線に異状 会社と協会が対立
比婆郡東城町所在の帝釈峡遊覧自動車会社に対抗した形で新たに設立をみた、帝釈峡遊覧観光協会は右近・太田・芸北・上下4会社共同バスが相互に連絡輸送による交通陣の一大強化をはかったもので、これは三神線鉄道全通後におけるバス利用価値が、従来より幾分削減されたによる結果とみられており...

小鳥 原
2024年10月10日読了時間: 1分


小国地方産米鉄道輸送変遷 三神線全通で
世羅郡小国地方を中心とし産米の一部約2万俵は阪神地方へ移出せられるが、その輸送は従来自動車で山陽線河内駅に運び鉄路によったのであるが、最近福塩北線の開通ついで三神線の全通で河内駅からの輸送より10トン1車につき10円近く低廉につくこととなるので小国地方から阪神以東への米輸送...

小鳥 原
2024年10月9日読了時間: 1分


飛乗り失敗で右腕を切断 東城駅の椿事
21日午後3時11分、芸備線東城駅発上り424列車が発車の際、息せききって駆けつけた若松市藤木町古石政夫氏(22)が、列車を追うて10数間走りながら飛乗ったところ、運悪く振落され、もんどりうって線路上に転落して右腕を切断、頭部に擦過傷を負い人事不省に陥ったので、附近の病院に...

小鳥 原
2024年10月8日読了時間: 1分


雪掻車試運転 神代十日市間
広島運輸事務所配属の三神線鉄道最初の雪掻車が24,5の2日間備中神代-備後十日市間を試運転した、同線中道後山駅附近は丈余の積雪個所で、2尺以上積雪をみれば使用するわけであるが、かくて雪どころの準備を完成した 中国新聞1936年(昭和11年)12月26日付

小鳥 原
2024年9月27日読了時間: 1分


標高1,269m山の気を満喫 広島から好適の日帰りコース 道後山『山の家』開く
”踏む大地漲る力”を標語に先ず歩けとハイキングの奨励に乗出している広鉄局ではハイキングコースのいちステーションとしてまた青年徒歩旅行者が恰好な宿泊所として道後山に去る5月から建設中の山の家はこの程見事完成、来る9日落成式を挙行、10日からハイカー連にデビューすることになった...

小鳥 原
2024年9月14日読了時間: 1分


沿道歓呼の中を初発列車は走る 三神線の初景気上々
県北民待望の山岳列車三神線全通の10日すがすがしく新線に沿った大阪行初列車はこの日午前10時24分備後十日市駅発"大阪行"の文字も鮮かに4両連結第342号客車を仕立て朗らかな汽笛一声を吹きあげたが沿道は歓喜に湧きかえる地方人で歓送迎され秋の田圃に立った農民も稲束をふりあげ道...

小鳥 原
2024年9月11日読了時間: 2分


三神線全通待望40年の"汽笛" 備北の山野に谺するきょう 沿線にどよもす歓声
交通文化に取残された北備の山野を貫き備中の山間部を結んで陰陽両本線の動脈とさらに遠く京阪地方とも直接に連絡し中国中央部の交通運輸に一大変革をもたらす重大使命を持つ三神線(備中神代-備後十日市間)90キロはきょう備後落合-小奴可間11.8キロの開通によっていよいよここに全通し...

小鳥 原
2024年9月7日読了時間: 1分


ラッセル待機
国鉄三神線全通して降雪期に入る備後落合・小奴可間は何時大雪が襲うやも計られぬというのでラッセル車(雪掻車)が新見駅で組立成り24日午後4時半機関車が後押しで初めて十日市駅に到着した。25日発車し、落合駅常備となり試運転が無事終了、十日市駅構内の機関・保線・車掌・車電各区の従...

小鳥 原
2024年8月2日読了時間: 1分
スキー列車運転 広島・岡山を中心に
広鉄局では1・2月の両月広島および岡山を中心とするスキー列車を出すことになったが、広島中心では 道後山スキー場行(白雪号運転)は1・2の両月毎土曜日午後10時35分広島を発し、備後十日市駅に午前1時1分着、そのまま3時間余り停車しその間客はスチームの通った暖い列車内で睡眠を...

小鳥 原
2024年7月27日読了時間: 1分


東城駅構内臨時人夫轢死関連
保線人夫惨死 東城駅構内で 17日午後5時34分ごろ、三神線東城駅構内信号機付近を下り419列車がさしかかった際、東城保線区臨時人夫鳥取県西伯郡中浜村鰤岡信栄君(17)が不注意にも列車の進行に気付かず、線路を横断しようとして列車にふれ、無残にも両足頸を轢断、右大腿部粉砕、瀕死の重傷を負うたので東城町増原医院に担ぎ込んで応急手当を加えたが同7時半遂に絶命した 中国新聞夕刊1938年(昭和13年)5月19日付 少年人夫惨死 17日午後5時33分下り備後十日市駅行419列車に東城駅から120メートルを距る地点で比婆郡東城町保線詰所臨時人夫鰤岡信栄君(17)が横切ろうとした際、はねられて両足頸切断・右大腿部粉砕、増原医院にかつぎ込み応急手当中午後8時過ぎ絶命した 大阪朝日新聞1938年(昭和13年)5月20日付 シャベルを探し 工手が線路で重傷死 17日下り列車419号が午後5時33分、東城駅構内で西の出口より将に発車せんとする折柄、丁度5時半の終業時でシャベル1本が見当らんので同僚とこれを捜査中であった鳥取県中浜村三軒屋・東城保線区雇い工手鰤岡直栄(1

小鳥 原
2024年7月27日読了時間: 2分
駅前橋の架替
予ねて腐朽の為め架替に迫られていた東城駅前橋は去る8月20日午後4時頃降雨の最中、大音響と共に西岸より約1/3を破壊墜落流失した、降雨中にて通行者なく人畜に被害無かりしは幸であった。 同橋は県土木課にて設計出来上り鉄筋コンクリートで相当立派なものが生れる筈、昨27日町会は8...

小鳥 原
2024年7月23日読了時間: 1分
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