スキーもお流れ 当外れ鉄道の皮算用
- 小鳥 原

- 9月14日
- 読了時間: 1分


温暖つづきのこのごろ、1日は朝から生暖かい雨が降り道後山も同日の積雪量はわずか15cmでついにスキー不能となり、ヒュッテに待機するスキーヤーをガッカリさせる一方、広鉄でもこの分では今年のスキー目当て増収計画も完全にオジャンだと長大息している。広島市内の運動具店も店頭に飾りたてたスキー用具の山をながめて恨めしそう。広鉄旅客課では「今年はスキーの列車持込制限を解除したり、スキー列車を走らせたり"スノー・ファン"のため盛り沢山の計画を立てていたがこの”暖波”襲来ではすっかりだめです。喜んでいるのは保線関係で線路の雪害皆無だと張り切っている」と皮肉なコントラストを語っている。
中国新聞1949年(昭和24年)2月2日付


