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峠の狐

川鳥と保田の間には3つの峠がある。この峠には狐が住み着き、よく人を騙していた。
ある晩、いくら待っても家の者が帰ってこない。さては狐に騙されたのだろうと、村人達が集まり鉦や太鼓を打ち鳴らし、
「かえせー!もどせー!」と大声で山を練り歩いた。狐は大きな音と人間の声に驚き、人を放して逃げた。やがて騙されていた人も音と声で我に返ったが、その着物はイガやクイで引き裂かれ、幣のようになっていたという。

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