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三神鉄道の機関車が東城へ近く初乗込
―歓待方法を町有志協議中―

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三神鉄道(備中神代三次間)の備中矢田(矢神)駅と東城間は工事ほとんど完成し目下レールを敷設中で既に機関車は東城駅東方10丁を距る東城町地内岩瀬戸ガーター(小鉄橋)迄毎日姿を現しピーピーと線路バラスを運搬して同所矢田間を来往して居る。東城まで汽車が来出したと云うので杖ひく老人や子供等は喜んで初見物に行く者も沢山あると云う有様である。そしていよいよ千手寺下の東城駅(建築中)へこの機関車が初乗込みをして地方人を喜ばしめるのは近々4,5日内のことである。その時は鉄道省官吏その他職工ら4,50人が入町するというので町有志者は之を祝賀するため歓待方法等につき昨今協議中である。なお矢田と東城間鉄道開通はいろいろの事情で延期させられた結果11月25日に確定した由である。

芸備日日新聞1930年(昭和5年)9月28日付

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