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準急「しらぎり」「たいしゃく」運転開始関連

執筆者の写真: 小鳥 原小鳥 原

更新日:1月4日

芸備線に"第3ちどり"ディーゼルの配車決定

国鉄中国支社は、今年度中にディーゼルカー25両が配車されることになったので、その配車・増発計画を9日明らかにした。車両はいずれも最新型の2等車で、2月から4月上旬にかけて山陽・芸備線などに配車され、とくに芸備・伯備線経由で準急"第3ちどり"を新設、また山陽線の広島以西に準急1本を増発する方針。これで同支社所属のディーゼルカーは全部で149両となる。

計画によれば、まず2月1日から可部線にキハ20型3両を入れ同中旬には山陽線の急行"山陽"(岡山-博多間)をキハ28型8両に置き換える。3月中旬から芸備・伯備線経由の準急"第3ちどり"(広島-米子)を新設、キハ28型と同55型合わせて4両をあてる(3両編成、1両予備)同準急は、広島を朝立ち新見で準急"しんじ"(宇野-博多)に併結、その日の午後米子を出て広島に日帰りするダイヤになる予定。備後落合-新見間の芸備線では初めての準急となる。

(以下省略)

山陽新聞広島県内版1962年(昭和37年)1月10日付


"たいしゃく"は24日に試乗会 岡鉄局、準急運転を記念

岡鉄局は3月15日から、姫新・芸備・伯備3線に新しく運転される"みまさか"(大阪-新見間)"たいしゃく"(岡山-新見-広島間)のディーゼル準急を記念して、"みまさか"は16日"たいしゃく"は24日に、関係者を招いてそれぞれ試乗会を行う。試乗列車のダイヤは次の通り。

たいしゃく=新見発午前9時24分、三次着午前11時55分

山陽新聞広島県内版1962年(昭和37年)2月6日付



準急2気動車が登場 各駅とも歓迎ひと色 ストーブ列車も姿消す

国鉄芸備線の近代化計画によるダイヤが15日から改正され、ディーゼルカー準急「しらぎり号」「たいしゃく号」がデビュー、不便をかこっていた県北地方の沿道各駅は歓迎一色にぬりつぶされた。同線には従来準急では木次線経由が広島-米子間「ちどり号」だけだったが、この日から広島-新見-米子間「しらぎり」と岡山-新見-広島間「たいしゃく」の2準急のほか、普通列車もディー・カーが増発され、また落合駅からの客車内で練炭ストーブをたく客貨接合列車も姿を消し、増発とスピード・アップでサービス面で相当改善された。

三次駅では午前9時39分着の上り「しらぎり号」の初乗り込みに、市内の洋裁学校のお嬢さんたち約200人が出迎え、三次高2年生新堂明子さんから本多章機関士に花束が贈られたあと、花火に送られて出発した。

続く塩町駅では同49分に塩町中学1年の鈴木京子さん・津村愛子さんのふたりから同町商店会からくだものカゴが贈呈され、幼稚園児や地元民の小旗で見送られた。次の庄原・西城・東城駅などもみなホームを美しく飾り小学生や一般の人たちが歓迎。花束やくだもののカゴなどが贈られて初の旅路を慰めた。

また岡山発「たいしゃく号」の県内初停車の東城駅も、スマートなディー・カーを若葉子供会の鼓笛隊の演奏で迎えたが、同地はじめての準急運転とあって町民もひとしおのようであった。

中国新聞1962年(昭和37年)3月16日付


運転士らに花束 三次駅”しらぎり”などに歓迎

国鉄芸備・伯備両線に15日から待望の準急気動車"しらぎり"(広島-米子間)"たいしゃく"(広島-岡山間)1往復ずつ運行を始めた。午前8時27分広島駅を発車した上り"しらぎり"は同9時39分、小雨降る三次駅1番ホームに滑り込んだ。ホームには浅田三次市観光協会長や三次女専と山田学園のお嬢さんたち200数十人が「祝運行」の手旗で出迎え、振りそで姿の十日市町○○さん(18)三次町○○さん(21)が花束と果物カゴを本田・山崎両運転士と亀崎車掌に贈り歓迎、同42分、花火を合図に次の停車駅塩町へ向かった。

この日、三次・吉田口・向原の各駅がつのった山陰旅行団80人が"しらぎり"に乗り込み、1泊2日の予定で米子・玉造温泉・出雲大社方面へ旅立った。

東城駅でも歓迎

東城駅では午前11時13分上り"しらぎり"と、午後0時31分下り"たいしゃく"の両第一列車の到着を多数の市民や東城小2・3年生260人が手に手に日の丸の小旗を振って出迎え、○○さん(7)ら3人が両列車の乗務員に花束と記念品を贈り、また同町商店街には「三角旗」を掲げ花火を上げて町をあげ歓迎した。

山陽新聞広島県内版1962年(昭和37年)3月16日付


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