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標高1,269m山の気を満喫 広島から好適の日帰りコース 道後山『山の家』開く

執筆者の写真: 小鳥 原小鳥 原

”踏む大地漲る力”を標語に先ず歩けとハイキングの奨励に乗出している広鉄局ではハイキングコースのいちステーションとしてまた青年徒歩旅行者が恰好な宿泊所として道後山に去る5月から建設中の山の家はこの程見事完成、来る9日落成式を挙行、10日からハイカー連にデビューすることになった。山の家は道後山山頂付近を選び標高1269mの高地にあり、建坪400平方メートル2階建スレート葺の近代様式を備え更に明るい、気品の高い出来ばえ、1泊50銭で定員62名・洋室11・和室2、それに新聞・雑誌は勿論ラジオ・碁将棋・ピンポン・蓄音器まで備えてあるという万全を期した設備振り、広島からの交通は朝午前6時20分広島駅発で出発すると道後山駅に10時18分到着、同駅から山の家まで9キロ、秋色深まった山道を楽しむこと約2時間30分憩いの家に着ける、かくて3時間ばかり心ゆくまで清浄な山気を吸うたのち午後4時出発、道後山駅を午後6時24分に立てば同10時25分にはもう広島へ帰ることが出来る、日帰りの旅としてまことに恰好なプランで、16・17の2日続きの休日は大賑わいを予想される

芸備日日新聞1938年(昭和13年)10月5日付

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