三神線東城駅開通は25日と確定発表されて以来東城町においては駅道工事完成を急ぐと共に一面開通祝賀会の準備に忙殺されていたが漸く計画行事も決定し左の通り役員の部署・祝賀式順序・来賓招待先其他町内装飾・余興方法等を発表した而して新東城駅長河本氏以下職員も21日着任し開業準備に当たっている。
祝賀会役員 会長:吉川助役 受付係 中村・朽木・伊藤各書記 接待係:大村助役・津田収入役・金丸書記 会場係:中村・吉田・金丸・横山各書記・池田技手 余興係:池田技手・横山書記
祝賀式 25日午後1時より県立東城高女講堂に於て開式、3時半終了、但し祝賀宴は祝賀式に引続き同所で挙行
来賓招待者 鉄道大臣以下各鉄道関係者、知事他各部長、県下各代議士、湯浅前代議士、西村・犬養阿哲選出両代議士、比婆・神石・阿哲各郡選出県会議員、神石支部長、種高村長、庄原土木所長、新見裁判所判事、新見税務課長、比婆郡町村長、神石阿哲両郡隣接町村長、町内に於ては町会議員、警察署長以下消防組頭、女学校長、小学校長、登記所長、幼稚園長、郵便局長、区長及区長代理者、県会議員、新聞記者等300余名(外に町有志300名出席)
町内装飾及余興 駅前・橋向・新丁・上市に緑門を建設、灯籠を吊り軒端には松枝をさし短尺を附すこと、国旗を各戸掲揚のこと、各町内へ祝酒を配布すること、26・27日両日仮装行列其他各種催物をなすこと、祝賀会員を募集のこと、25日午後7時を期し提灯行列を行うこと、但し集合地東城小学校庭・解散地駅前、小学校生徒旗行列のこと、但し25日午後1時校庭出発駅前を経由し女学校内祝賀式地前にて万歳三唱のこと、全町内各部落より余興を催して出ること
芸備日日新聞1930年11月24日付