JR芸備線を利用する比婆郡東城町の住民が備後落合駅(同郡西城町)で1時間近い列車の接続待ちを強いられているため、総務庁中国四国管区行政監察局は18日、JR広島・岡山両支社に乗客の苦情を伝え、ダイヤ改正で列車の接続を改善するよう求めた。JR岡山支社は近くダイヤを変更することを回答する。
備後落合駅はJR両支社の管轄区域の境界に位置し、新見駅(新見市)発の下り列車は、すべて東城駅(比婆郡東城町)止めか、備後落合駅止め。このため、東城駅や小奴可駅(同町)などから乗り、備後西城駅(比婆郡西城町)や備後庄原駅(庄原市)などで下車する乗客は、無人駅の備後落合駅で乗り換え、接続待ちをしなければならない。
例えば、午前8時40分に備後落合駅に到着する列車の場合、同9時半まで50分の接続待ち。このため、東城町の住民から苦情を受けた同局が5月に利用実態を調査したところ、この時間帯の乗客の大半が西城病院や庄原赤十字病院などに通院する高齢者であることが分かり、JR両支社に改善を求めた。
JR岡山支社では、22日から備後落合駅の到着時刻を午前8時40分から9時14分に繰り下げる方針で、近く同局に回答する。
中国新聞1998年(平成10年)6月19日付