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執筆者の写真小鳥 原

女工夫の奇禍 機関車で重傷

三神線鉄道第3工区請負人堀内組工事人夫として精励中の比婆郡小奴可村大字小奴可松尾利一氏妻シゲさん(50)は、17日早朝から小奴可駅西方1里の地点でバラス均しに従事中、午前9時ごろ落合駅方面から南下してきた小奴可-落合駅間レール敷設工事請負人渡辺組バラス運搬の機関車に刎ねられ右腕橈骨を切断され人事不省に陥った。急報に接した八鉾村小鳥原駐在伊藤巡査は現場に急行検視の上所轄警察署に報告渡辺組関係者について厳重取調中であるがシゲさんは下東城町細川病院に入院加療中であるが、高熱で一命さえ危ぶまれている。

中国新聞備後版1936年(昭和11年)6月22日付

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