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三神線全通待望40年の"汽笛" 備北の山野に谺するきょう 沿線にどよもす歓声

執筆者の写真: 小鳥 原小鳥 原

交通文化に取残された北備の山野を貫き備中の山間部を結んで陰陽両本線の動脈とさらに遠く京阪地方とも直接に連絡し中国中央部の交通運輸に一大変革をもたらす重大使命を持つ三神線(備中神代-備後十日市間)90キロはきょう備後落合-小奴可間11.8キロの開通によっていよいよここに全通し工費855万円と15ヶ年の歳月を費やした同線は全く完成を遂げた。待望実に40年、血涙に綴られた苦闘史によって戦い取った沿線民には、きょう錦秋の備北山野に谺する汽笛も感慨今さらに深きものがあろう。鉄道側ではきょうの佳き日を祝福するため比婆郡庄原町で全通式を挙行し地元協賛会主催で他の行事をも織り交えて3日間賑い抜きまた沿線各地とも欣舞にどよもすことであろう

大阪朝日新聞広島版1936年(昭和11年)10月10日付



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